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バイエルン歌劇場 『タンホイザー』 [雑感]

バイエルン歌劇場公演「タンホイザー」を観る。

日時:2017年9月25日
場所:NHKホール

指揮:キリル・ペトレンコ
管弦楽:バイエルン歌劇場管弦楽団

タンホイザー クラウス・フロリアン・フォークト

エリーザベト アンネッテ・ダッシュ

ヴォルフラム マティアス・ゲルネ

ヴェーヌス エレーナ・パンクラトヴァ

領主ヘルマン ゲオルク・ツェッペンフェルト


演出:ロメオ・カステルッチ


なんと言っても、ベルリン・フィルの次期音楽総監督に就任予定のキリル・ペトレンコが話題である。ペトレンコが指揮しなければ、多分、見に行かなかったと思う。何しろ、チケット代が高い。

バイエルン歌劇場公演は「魔笛」と「タンホイザー」だが、キャパの小さい東京文化会館の「魔笛」は最高で56000円、キャパの大きなNHKホールでの「タンホイザー」は最高6万5千円。

普通はキャパの小さなホールの方が高いのに、これは逆になっている。ペトレンコ人気を計算したのだろう。

チケット代が高額になっていることについては、招聘元の説明がパンフレットにあった。日本に来る外国人観光客が急増した余波である。ホテルの稼働率がほぼ目一杯なので、団体割引する必要性がなくなった。正価でしか受け付けてもらえない。

歌劇場の引っ越し公演というと、だいたい300人~500人が来日する。これが1ヶ月滞在すると、500人で計算すれば、延べ15000人分の宿泊料金を支払わなければならない。

チケット代が高くなるのも仕方ないか。

新聞に頻繁に広告が出ていたのでチケットが売れなかったのではないかと思っていたが、ほとんど席は埋まっていた。

肝心の演奏だが、これは感激した。特に第2幕、第3幕は。

はじめの序曲が、何かフンワリした感じで始まったので、これはどうなるのかと気になった。全体的に、ワーグナー風の脂っぽさがない。

タンホイザーを歌ったクラウス・フロリアン・フォークトの歌声は叙情的で、ヘルデン・テノールのイメージとは異なる。

歌手でもっとも素晴らしいと思ったのは、ヴォルフラムを歌ったマティアス・ゲルネである。深い声で心に沁みる。スケジュール表をみると、10月に、エッシェンバッハのピアノ伴奏で「冬の旅」を歌う。これは聞き逃せない。

演出については…全く無視した。最初に舞台を観たとき、マズイと思って無視することに決めた。歌手と指揮者しかみなかった。

もう一度観てみたい公演だが、チケット代がネックである。普通の公演なら10回聴きに行ける。

(追記)

このブログを書いてから、風呂に入る。湯船に浸かっているうちに、マティアス・ゲルネの声を思い出した。あの声、あの歌い方、聞き覚えがある。……N響の定期で「亡き子を偲ぶ歌」を歌った歌手ではないか…。

確認すると、やはり、去年2月のN響定期公演で歌っていた。前半が「亡き子を偲ぶ歌」で後半がブルックナーの第3番だった。歌手の名前はすぐ忘れるが、声や歌い方は覚えているようである。


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老衰 [雑感]

羽田元首相が亡くなった。直接的な病名はなく、老衰である。

82歳か…。老衰死には早すぎる気がする。82歳という年齢だと、かなり身近に思える。

老衰とよく言うが、具体的にはどんなものか…。よく分かりません。体全体が衰えた。つまり、体のシステムが稼働しなくなった。こんなところだろうか。

ここで思うことは、特定健診で体の検査をするが、あの数値にどれだけ意味があるか、ということである。検査の個々の数値は良くても、衰弱感は間違いなく感じるところである。

自分としては、システム全体がおかしくなっていると思っている。だから、どこのどうのという話ではない。

今の医学は、部分、部分に特化しているので全体は見ていない。医学の本流から外れた人の方が患者をよく見ているように思える。

ある医者が言ったが、年をとるとは、高齢の障害者になることである。元には戻らない。

(追記)

羽田元首相の老衰死は気になる高齢者が多いと見え話題になっている。自分の年齢を考えてしまう。
タグ:老衰死

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奥尻島 青苗岬 [雑感]

奥尻島・青苗岬へ行く。奥尻島というと、観光地と言うよりも、地震による被害で覚えている。

青苗岬は地震・津波による被害が最も大きかった地区である。奥尻島の南端である。

奥尻島に大きな被害を与えた北海道南西沖地震が起きたのは1993年7月12日である。今月の12日でちょうど25年が過ぎたばかりである。

この地震の記憶は印象度が弱まった。1995年に阪神淡路大震災、2011年に東日本大震災が起きたからである。特に2011年の大津波による被害が大きかったため、奥尻島の津波被害は忘れられつつある。

青苗岬の復興は終わっている。人家は高台に移動した。

今の青苗地区はこの通り。

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被害者を鎮魂する時空翔のモニュメントがある。

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津波資料館。

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復興計画はなったが、何か、むなしさがつきまとう。奥尻島の人口は減少しつつある。地震時には約4700人だったが、現在は2800人程度。人の住まない復興計画とは何か? これは三陸にも言える。

青苗岬から宿泊する緑館まで。

途中、奇岩がある。これはナニかに似ています。

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緑館は北追岬近くにある。奥尻港とは神威山(標高584メートル)を間に反対側にある。ここは温泉が出る。島で唯一のまともなホテルで、あとは民宿である。

北追岬。遊歩道があるが歩かなかった。

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ホテルの周辺にはワイナリーのほかにナニもない。

「ナニもないなぁ」といったら、バスガイドが「ナニかあると言いましたか」と言い返された。そういう場所です。

緑館は温泉がある。南西沖地震が起きたことでも分かるとおり、ここは火山帯がある。ここの火山帯は、鳥海山火山帯に属する。

北海道西部の昭和新山の火山帯は那須火山帯に属する。火山帯が異なる。

緑館の内部はそこそこ。安心して眠れる。ただメンテナンスが行き届いていないところもあり、室内プールは荒れていて使用不可能である。地方へ行くと、こういう温泉が目につく。


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丹後半島めぐり 琴引浜 [雑感]

丹後半島めぐり。丹後半島は、交通の便が悪く、一周するには車が必要だ。今では僻地のイメージだが、古代では大陸との関係が重要だったので、ここは先進地帯だった。

まず、琴引浜へ。夏は海水浴客でにぎわうという。

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名前の由来は、ここは砂を踏むと、音がするからである。すり足で歩くと、キュッキュッと音がする。訪れた日は快晴だったので、いい音がした。

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タグ:琴引浜
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都井岬の馬は死期を知る [雑感]

都井岬の野生馬は死期を知る。どこかへ消え、その死を見ることはもちろん、死骸を見つけるのも稀であるという。

象の墓場の例もある。

動物には死期がおのずと分かるようである。

死期が分からないのは、都市に住み、家畜化され切った人間様である。我々は死を忌避する。

これでいいのかと思う。若いときに死を考えないのは、これはこれで肯ける。生きることに全力を注ぐのが自然だろう。

しかし、老いが来れば……。その先は死の意識を忌避することはできない。必ず死ぬのだから。

弘法大師・空海も死期を知ると、五穀断ちをし、死に臨んだ。

かって、人は老いを知り、死期を知った。それが自然の流れだった。

もっと死に親しむべきではないのか。最近そのように考える。

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石狩当別駅 [雑感]

札幌駅から新十津川駅まで走る路線が学園都市線である。正式には札沼線というが、新十津川駅と留萌本線の石狩沼田駅間がすでに廃線となってしまっているので、札沼線では路線の名称としては不適当である。

いままたJR北海道は北海道医療大学駅~新十津川駅間を維持不能とした。将来的には廃線となるだろう。

一度乗車しておこうということで学園都市線に乗車した。しかし、新十津川駅まで行く電車は札幌発6時58分発の1本しかない。全然やる気が感じられません(笑)。

早起きしてまで乗る気もない。ゆっくりと出発すると、行けるのは浦臼駅まで。

浦臼へ行くには石狩当別駅で乗り換える必要がある。ここまでは(正確には次の北海道医療大学駅までは)電化されているが、その先は電化されていず、ディーゼル車輛となり、乗り換える必要がある。

石狩当別駅は立派な駅舎で、JRの社員もいる。無人駅ではない。

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石狩当別(当別町)の街はだだっぴろく、人の姿も見かけなかった。北海道の街の光景は、これが普通である。風が強く、体が冷え込んだ。

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タグ:石狩当別
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札幌 大通公園 [雑感]

(前置 段々とブログを書くのが面倒になった。いつまで続くかと思っている。頭の中には書きたいことが山ほどあるが、手が、体が動かない。老耄化したらしい。)

昨日の朝は札幌にいた。午後の飛行機で羽田に戻ったのだ。

明け方に雪を見たが、暫くしてやんだ。大通公園はうっすらと白化粧したところもあった。これが午前9時45分である。

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地元の業者が公園に花を植えていた。そろそろ北海道も花のシーズンになる。

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もっともこの花はどうなってしまったか?

11時15分には、札幌は大雪となった。視界もほとんどなくなった。この植栽した花も雪に埋もれたはずである。

札幌市内は大雪だったが、新千歳空港は時折ガスが出る程度で飛行には影響がなかった。ヤキモキしましたが。

冬の北海道は欠便があるので行きたくない。4月なら大丈夫と計算したのだが、あやういところだった。

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3.19 山下公園 [雑感]

3月19日に神奈川県民ホールで「魔笛」を見たが、県民ホールの前は山下公園である。横浜市は25日からガーデン・ネックレスという花まつりを開催する。日本大通りの花は咲き始めていたようである。

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山下公園から横浜港を見る。春の日の港は魅力的だ。

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山下公園の花も咲きだしていた。

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いつもは剥げている芝生も植え替えられていた。すぐまた剥げてしまうだろうから、写真を撮るなら今のうちである。

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タグ:山下公園
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シアターコクーン「死の舞踏」 [雑感]

3月17日。シアターコクーンでストリンドベリ作「死の舞踏」を観劇す。シアターコクーンでは劇場を二つに分割して、ストリンドベリ作の「死の舞踏」と「令嬢ジュリー」を交互に公演している。

前後に階段状の観客席があり、舞台はその中間部の底である。舞台を前後から見下ろす形でになる。平日の昼間だったが満席。キャパが少ないせいもあるだろうが。

シス・カンパニーの公演で、翻訳・演出は小川絵梨子。

配役。エドガー(大尉)=池田成志 アリス=神野三鈴 クルト=音尾琢真

登場人物は上記3人。舞台は、港の近くの島。銀婚式を間近に控えた老夫婦の憎悪劇である。役者がうまくて、最初は馴染めなかったが(最近はいつも、これだ)段々と舞台に引き込まれていった。

ストリンドベリの原作は本来2部7幕というが、今回上演されたのは、コナー・マクファーソンの翻案によるもので、第2部はカットされている。第1部のみで、休憩なし、1時間45分の舞台だった。途中、2回、舞台が暗転する。セットは同じ。簡略化されているが、不足はない。

この終結を見ると、本来、徹底的な憎悪劇のはずが、腰砕けになった感がある。憎悪劇ではなく、腐れ縁劇になっていると感じた。

観客の資性により受け取り方が異なる。私は、感情的には薄い方で、愛も憎しみもとことん追求するタイプではない。だから、こういう夫婦間の憎悪も他人事にしか思えない。頭の中で理解するだけである。

西欧的なんでしょ。とことん憎み合う。キリスト教徒がどうしてこうなるのか、考えてみると不思議である。

日本なら、こういう憎悪をむき出しにした夫婦関係よりも、たがいに無関心な冷えた仮面夫婦の方が多いと思うが、これは日本人の精神風土のためだろう。

たまには芝居もいいんじゃない?
タグ:死の舞踏
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2017年3月13日 大手町 ダニエル・オッテンザマー [雑感]

日経ホールでリサイタルを聴くために、地下鉄・大手町駅でおりる。夜の6時頃で、退社時間と重なったため、駅は混雑していた。地下通路は工事中である。

それにしても、人が多いな。先週琵琶湖の北にいたのでなおさら人の多さに違和感を持つ。異様である。しかし、東京に住んでいると、その異様さに気が付かない。当たり前だと思っている。人の多さに何らかのストレスを感じているはずだが、意識するには至らない。

地方へ旅行すると、日本は二種類あると思う。大都会と地方である。大都会はまだ増幅中であり、地方との格差は開くばかりである。格差が極限まで開けば反作用で格差を埋める方向に向かう。それがいつになるのかが分からない。

地下の通路を通り、日経ホールへ行く。経団連会館に裏である。日本経済新聞は経団連に近づきすぎた。大手町新聞と揶揄される所以である。最近は、論説や主張を読んでいると、よくもまぁ、こんなアホなことがいえるな、と思うことが多い。日経は相場表だけがあればいい。

日経ホールの前は、巨大ビルの建設中である。また高層ビルができる。昔は、皇居を見下ろすビルは不敬にあたるとされ、高層ビルの建設は遠慮していた。今は遠慮がない。何のための皇室かと疑問に思う。

日経ホールで18時半から、ダニエル・オッテンザマーのクラリネット・リサイタルがあった。ウィーン・フィルの首席奏者である。

プログラム。

●ベートーヴェン/モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「お手をどうぞ」による変奏曲 ●ストラヴィンスキー/3つの小品 ●ドビュッシー/第1狂詩曲 ●ヴェルディ(バッシ編曲)/リゴレット・ファンタジー

●ロッシーニ/序奏、主題と変奏 ●B.コヴァーチ/ファリャへのオマージュ、ハロー・ミスター・ガーシュイン、ハンガリアン・フォーク・ソング、ショレム・アレイヘム
●自作/アーティへのオマージュ

クラリネット・ソナタがないなぁ……なんか、とりとめのない曲を並べている。それがプログラムを見た感想である。

ヒントは、最後の自作「アーティへのオマージュ」にある。このアーティとは、アーティ・ショウのことである。スウィング・ジャズの全盛時代にベニー・グッドマンと並ぶ人気クラリネット奏者だった。

スウィング・ジャズのような楽しい演奏会を志向したものと理解した。結果的には、そのような演奏会になった。

席は前だったので、指の動きもよく見えたい。ダニエル・オッテンザマーは胸板が厚い。つまり、肺活量が大きい。これなら吹くにも余裕がある。美音でもある。超絶技巧を聴いているうちにリサイタルが終わってしまった。

演奏会終了後のCDのサイン会は長蛇の列だったが、買いたくなるでしょう、これなら。
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