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2016,08.27 読響土曜マチネ [雑感]

2016年8月27日。読売日本交響楽団の土曜マチネを聞く。ホールは東京芸術劇場(池袋)。時刻14時~16時。

指揮は、セバスティアン・ヴァイグレ。先週から3度目のお付き合いだ。

プログラム。

①ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」序曲。

モーツァルト クラリネット協奏曲。(独奏:ダニエル・オッテンザマー)

ブラームス 交響曲第1番。

ポピュラーな名曲を集めている。そのためかどうか、客席はほぼ満席。チケットは完売している。(明日の日曜マチネも同じプログラムでチケットは完売している。)

「魔弾の射手」序曲は、この名曲をやっと実演で聞けたということで嬉しかった。

モーツァルトのクラリネット協奏曲は素晴らしかった。独奏のダニエル・オッテンザマーはウィーン・フィルの首席クラリネット奏者である。

5月にオッテンザマーの同曲をきいているが、5月にきいたのはアンドレアス・オッテンザマーで弟(ベルリン・フィルの首席)である。

ダニエル・オッテンザマーのクラリネットは美音である。柔らかな音だった。それでいて、演奏にはメリハリをつけていた。この音には酔った。

別の機会があればまた行きたい。(来年の3月にリサイタルを開く。ということで、チケットを購入した。3月13日。来年の事を言えば鬼が笑うだね。)

ヴァイグレ=読響のサポートも素晴らしかった。ヴァイグレはワーグナーとリヒャルト・シュトラウスの評価が高いようだが、モーツァルトもいいのではないだろうか。

なお、アンコールで知らない曲を吹いたが、自身の即興曲という。深沈とした曲だった。

最後のブラームスの交響曲第1番。第1楽章は何か乗れなかった。第2楽章で地殻変動が起きた。美しい演奏で、ヴァイグレは迫力で押すより美しく演奏することに重きを置くタイプの指揮者ではないだろうか。

第2楽章を聞いているうちに異次元に迷い込んだような気になった。あれっ、ブラームスって、こういう作曲家だったのか……。腑に落ちたのである。もうこの曲はレコードで何百回と聞いているはずだが、何を聞いていたのだろう? 得難い経験をした。

第3楽章、第4楽章も時のたつのを忘れた。

欲をいえば、コーダでもうひと押しがあったら、と思う。今週きいたリヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」でも感じたことだ。読響の限界なのか、指揮者の限界なのかはわからない。

あと、ホンのひと押しです。

2016.08.23 読響定期演奏会 [雑感]

2016年8月23日。読売日本交響楽団第561回定期演奏会を聞く。

サントリーホール 19時~20時50分。指揮:セバスティアン・ヴァイグレ。

曲目。すべてリヒャルト・シュトラウス。

①交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

②4つの最後の歌 (独唱:エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー)

③家庭交響曲

先週のヴァイクレ=読響の演奏は、何か物足りないところが残った。こちらの状態が悪かったのか、演奏者側が悪かったのか、判断がつかない。8月中旬から自分の体調が著しく低下しているので演奏会を聞くのはしんどい。こういう時は聞くべきではないのかもしれない。

さて、今日の演奏会はというと……。

最初の「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」は先週の延長だった。これはやっぱりいけないかと思った。

二番目の「4つの最後の歌」を聞く。一曲目の「春」二曲目の「9月」はなんとなく聞き流した。ところが、三曲目の「床につくまえに」で感じるところがあったのだろう、目頭が熱くなった。そのままの状態で四曲目の「夕映えに包まれて」をきく。

「4つの最後の歌」はシュヴァルツコップの絶唱が有名だ。バックのジョージ・セル=ベルリン放送響も絶妙である。セルのバックをきいていて読響がきちんと音を出せるのかと心配したものである。

セルの抉るような深さは感じなかったが、よく音が保てたと思う。エルザ・ファン・デン・ヘーヴァーも声量が豊かだった。

休憩後の「家庭交響曲」については、読響がフル回転したとしかいいようがない。「ティル」の時とは違った。これが読響の音である。満足のいく演奏会だった。

とはいえ、帰宅途中で、何か一点忘れ物をしたような引っかかりがあった。突き抜ける力が足りないかったのだろう。


後期ロマン派の作曲家というと、マーラーとリヒャルト・シュトラウスがあげられる。日本での人気はマーラーに偏っている。マーラーの音楽は音が激しく飛び回る(素人に耳にはそう聞こえる。)ので演奏が難しいと思ってしまう。

その点、リヒャルト・シュトラウスの音楽はまっとうで、こちらの方が演奏しやすいと思える。

ところが作曲家の三枝成彰の本を読むと、リヒャルト・シュトラウスは難しいのだそうだ。テンポの変動が激しく、4小節と同じテンポで演奏することがない。凡庸な指揮者がふると、空疎な演奏になってしまうのだそうだ。

ヴァイグレのリヒャルト・シュトラウスは定評があるそうで、その点、運が良かった。来年の7月には再来日して二期会の「薔薇の騎士」を振る予定である。

7月は……。来年の7月は太平洋をクルーズ船で横断中の予定で、このコンサートは聞けない。


2016.8.17 読響名曲シリーズ [雑感]

8月17日。読売日本交響楽団の名曲シリーズをサントリーホールで聞く。19時~20時45分。

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ。

プログラム。

①メンデルスゾーン 序曲「ルイ・ブラス」

シューマン 交響曲第4番

③ドヴォルザーク 交響曲第8番

お盆も終わり、いよいよ秋のコンサートシーズンだと思いたいところだが、関東は台風一過の超絶天気で気分が乗らない。コンサートホールに入れば別の世界と思いたいところだが、やはり天気の影響はある。(少なくとも私は……)

指揮者のセバスティアン・ヴァイグレはフランクフルト歌劇場の音楽総監督である。フランクフルトはドイツ金融の中心地であるから歌劇場も格があり、指揮者としての評価も高いのだろう。

ボンヤリしているうちに序曲「ルイ・ブラス」が終わり、続いてシューマンの第4交響曲が演奏された。第3楽章のスケルツォからやっと音楽に入ることができた。

ドヴォルザークの第8交響曲は美しい演奏だった。もっとオケを鳴らしてほしかったが、席が悪かったのかもしれない。1階の最奥の席で、弦はよく聞こえるが、金管が遠い。

ドヴォルザークの第8がポピュラーになったのは、テレビコマーシャルに第3楽章が使用されてからだ。ブルーノ・ワルター指揮のコロンビア響の演奏だった。舞踏曲風のメランコリックな旋律だが、今日も読響は惚れ惚れするぐらい美しく演奏していた。

何か、もどかしいところが残る演奏会だった。


三ツ橋敬子の新☆夏休みオーケストラ みんなでワクワク!編 [雑感]

2016年8月13日。神奈川県立音楽堂。15時~16時半。

指揮とトークは三ツ橋敬子。神奈川フィルハーモニー管弦楽団。男性奏者はスーツ姿だったが、女性奏者はまちまちの服装でカラフルだった。真っ赤なギャル系の格好をしていたヴァイオリン奏者もいた。

夏休み子供向け企画。チケットのもぎりからアナウンスまで子供が主体だった。

前半35分、後半35分。三ツ橋敬子のトークは上手。

①ポンキエッリ 歌劇「ジョコンダ」より”時の踊り” いきなりのフル演奏で開始。三ツ橋敬子は張り切りスタイルなのか、メリハリが効いた指揮ぶりだ。ただオケの音が追い付いていない。音の錬度が足りない。

②ハイドン 交響曲第82番「熊」より第4楽章 熊の唸り声に聞こえる箇所があるということで、それを探す楽しみ。

③ブラームス ハンガリー舞曲第5番 最初に三ツ橋敬子が指揮し、そのあとに抽選で選ばれたという子供二人(小1と小5)が指揮した。だから、この曲は3回聞いたことになる。

④ホルスト 組曲「惑星」より”木星” 前半の最後。

後半。

⑤サン=サーンス チェロ協奏曲第1番より (独奏:横坂源) にぎやかでない普通のクラシック音楽ということでプログラムに入れたのだろうか。

⑥サン=サーンス 組曲「動物の謝肉祭」より”白鳥” ポピュラーな名曲。

⑦ガーシュイン 「アイ・ガット・リズム」 観客は手拍子で参加する。

⑧バーンスタイン 「ウエスト・サイド・ストーリー」より”マンボ” 子供たちは舞台に上がって団員の間に座って聞く。この企画は、毎年人気があるという。客席の大人は「マンボ」と声をかける。

⑨ストラヴィンスキー バレエ組曲「火の鳥」より終曲

これで終わり。最後に記念撮影した。神奈川県立音楽堂のホームページに2週間載るという。

子供向けのこういう演奏会は自分の体験からいっても効果があると思う。1950年代のことになるが、10人ぐらいのメンバーで学校にやってきて演奏した。今でもその時のことを覚えている。
タグ:三ツ橋敬子

2016.08.11 鎌倉芸術館 服部百音コンサート [雑感]

2016年8月11日。山の日だそうで祝日である。服部百音のコンサートを聞きに、大船にある鎌倉芸術館へ行く。昔は松竹の大船撮影所だった。

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内庭は竹寺風だった。ホールの客層は場所柄からか、鎌倉夫人&湘南夫人が多く、お茶の会に出席したような気分になった。雰囲気がいつもとは違っていた。

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服部百音(はっとり・もね)は1999年生まれというからまだ17歳。ステージに登場した時の少しオドオドした姿やお辞儀を見ると、まだ子供っぽいところがある。

しかし、音楽は別物である。

服部百音は服部克久の孫娘である。つまり、服部良一のひ孫にあたる。「青い山脈」「銀座カンカン娘」に親しんだ世代は、時の流れを感じざるを得ない。客席に服部克久の姿があった。

バックは太田雅音指揮の神奈川フィルハーモニー管弦楽団。

プログラム。

①モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲

②ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第1番

③ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番

(アンコール)

パガニーニ 24のカプリースより第17番

服部百音の演奏スタイルは、一弓入魂型。特にショスタコーヴィチが素晴らしく、第3楽章は忘れがたい演奏となった。

17歳、恐るべし。

ちなみに今日の舞台姿だが、ヴィエニャフスキの時は白い清楚なドレス、これがショスタコーヴィチの時は色も鮮やかな真紅のドレスだった。この姿でステージに登場した時はホール内はざわめきました。


(補足)

ウィキペディアを見ると、服部百音の項は準備中ということで記述がない。

プログラムの紹介を読むと、以下のようである。

1999年生。5歳からヴァイオリン。8歳でザハール・フロンに師事。(現在、ザハール・フロン・アカデミー在籍。)

2009年(10歳) ヴィエニャフスキ・リピンスキ・コンクール ジュニア部門で第1位、および特別賞。

2013年(14歳) ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクール シニア部門(!!飛び級で受けた。芸術の世界は実力本位である。)でグランプリ。

2015年(16歳) ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクールでグランプリ。

今年は、5年に一度のヴィエニャフスキ・ヴァイオリン・コンクールが開催されるので参加するようである。

11月30日に紀尾井ホールでヴァイオリン・リサイタルが開かれるが、ヴィエニャフスキ・コンクールで第1位になれば、凱旋公演である。いい席があったのでチケットを購入した。






タグ:服部百音